セキュリティセンター
SP2をインストールすると、コントロールパネル内に「セキュリティセンター」と呼ばれるアイコンが出現する。セキュリティーセンターでは、「ファイアウォール」、「自動更新」、「ウイルス対策」の3つの機能を集中的に管理することが可能になっている。いままで適切にセキュリティ管理を行なってきたユーザにとっては余計な機能のように思えるが、セキュリティに不安を持ちながらも何をしたら良いかわからなかったユーザにとっては親切な機能だ。Windows Updateを無視するユーザが多かったためか、Windows Updateは半ば強制になっている。
ファイアウォール
SP2によりファイアウォールが標準で有効になったため、アプリケーションによるポートの利用可否をユーザに尋ねるようになる。NISやPCGATE(Zone Alarm)ユーザが陥りやすい落とし穴がWindows XPだけを使っている場合でも口をあける事になるだろう。SP2ではIPv6にも対応し、ログの管理も行なえるようになった。しかしながら以前からファイアウォールソフトを使っていたり、より高機能なものを望む場合は無効にしても良いだろう。
ウイルス対策
下記はセキュリティセンターで、ウイルス対策ソフトウェアがないため警告が出ている。「推奨される対策案」を押すとウイルス対策ソフトの試用版リンク集へと導かれる。 ウイルス対策ソフトのなかにはSP2のファイアウォールと競合するものも少なくない。各社のサイトで確認しておいたほうが良いだろう。→オススメウイルス対策ソフト
Internet Explorer
Intetrnet Explorerではポップアップブロック機能が追加され、ActiveXの管理機能も前面に出てきた。ポップアップブロック機能は既にGoogleツールバーなどでもおなじみの機能だ。ActiveXの管理は思ったより適切で、 ブロックやダウンロードを確認可能だ。これによりSPYWAREの感染被害は減るのではないだろうか。 こうした機能により、証券会社や銀行のホームページで行なう、オンライン取引で問題が発生することがあるようだ。
Outlook Expressにも新たな機能が加わった。以前デフォルトでは添付ファイルが開けないようになったが、それに加えHTMLメールの画像をダウンロードしない機能等が盛り込まれたようだ。 ウィンドウズメッセンジャでもファイル転送時の拡張子の制限が厳しくなるなどしている。
無線LANの設定がグラフィカルになり、確認が容易になっている。この他にもブルートゥース関連でも進歩があったようだ。
SP2導入後の感想としてはパワーユーザーにとっては既に導入済みの機能・余計なお世話機能が盛り込まれた感が否めない。パワーユーザー以外にとっては自分のコンピュータのどこに弱点があるのかわかりやすくなっている。こうした便利な機能、無視しがちなダイアログが増えたわけだが、適切な管理を怠る とインターネットができなくなったり、特定のアプリケーションで不具合が生じる可能性がある。 |